マティスとボナール展

神奈川県立近代美術館の葉山別館でやっている「マティスとボナール展」に行ってきました。


 


マティスは大好きで、ボナールも結構好き。(絵による)
しかもこの美術展相当空いてるという話を事前に聞いてたので、最近はすっかり美術展から足が遠のいてたんだけど(都内の美術展の混みようといったらもう)、これは行ってみるべと足を運んでみました。


マティスの作品の何が好きかというと、わりとてきとーにやってるように見えるところが私の好みに合うみたい。
絵自体はすごく細かいんですよ。絨毯とか壁紙の模様までちまちま描き込んであったりするし。
でもその描き方がいい意味でラフというか、鼻歌でも歌いながらちょちょいと描いたような雰囲気なんだよね。
これはボナールと同時に見ることによって、初めてわかったというか感じたことです。
ボナールはもうこれでもかというくらい、肌の色ひとつとってもその中にグリーンやらオレンジやら薄いブルーやらたくさんの色が重ねてあって、そりゃもう細かいわけです。
凝り過ぎというか突き詰め過ぎという印象を持ってしまうくらい。
会場内で解説を読んだら、ボナールはとにかく色を写し取りたいという人だったみたいね。(これはちょっと記憶があやふや)
だからああいう描き方になるというのはとても納得がいきます。がしかし彼の絵はそんなに私の好みではないのです。
リトグラフはものすごく可愛くて、どれでもいいから1枚欲しい!と思ったけど。
マティスは、顎の輪郭なんかを黒い線でサッと描いちゃってるのもあったりして(普通は多分色の濃淡とかで表すはず。笑)すごい適当っぽいんだけど、なんかそういうところがおちゃめでいいんですよね。
素描とか習作を見ても思ったけど、結構勢いで描いちゃう人な気がする。これ10秒で描いたんちゃうかみたいなのもあったし。
でもその絵がちゃんと立て膝で座ってる裸婦になってるんだよ。当たり前だけど(笑)。
あと全体的な色のトーンがクリアなところも好きですね。(ちなみにボナールは結構くすんでる)


そして美術館併設のレストラン「オランジュ・ブルー」でランチ。


  
 

コースのメインのカジキと、テーブルからの眺め。
海が見えるっていいなあ!ベタでもいいのだ!
お料理はまあまあでした。


美術館のまわりを少し散歩出来るようになってるんだけど、これを見つけた時は笑った。



見た時はまさか!と思ったけど、近くの木には本当にトビがとまってたし、鳴き声もどこかしらからぴーひょろぴーひょろずっと聞こえてたので、こりゃまじだわと思い直しました。



いやーやっぱり美術展は楽しいねー。
混んでなければあれもこれも行きたいのはあるんだけどなー。
今度上野にフェルメールが来るらしいね。
壮絶な激混みになるのは間違いないが、しかしフェルメールはぜひとも見たい。
励まし支え合うために、これは友達を誘って行こうと思います。